KSCのM4A1…結局メカのリアルさでKSCも…せっかくならやってみたかったM203のバレル直付けを試してみた…
最近ずっとマルイのM4をいじっていて、動きが安定しているのは満足なんだけどどうも手が伸びなくなってきていた。
よくできていると思う。
おもちゃとしてよくできていると思うんだけど、何かが足りない。
やっぱりレシーバーをテイクダウンして中身を見た時の
「なんだこれ?思っていたのと違う…」
というがっかり感とホールドオープンしたボルトをボルトキャッチレバーを叩いて戻す時に
「ガシャッ」
ではなく
「ヌルッ」
と戻る感じがどうにもしっくりこない…という不満かな…
軽くてレシーバーやグリップの厚さがリアルとか、剛性が高くて振り回しても安心とかいいところはたくさんあるんだけどガスガンにはやはりモデルガン的リアリティを求めてしまうのでマルイにはどうしても馴染めない。
同じことはマガジン共用可能な89式にも感じた。
89式もよくできていたけどガスシリンダー周りのメカは完全に省略されていた。
ここから推しはかると89式のレシーバー周りのメカも実銃とは全然違うのかもしれない…
もうM4は満喫したんだからほっといて次に行けばよかったのに、KSCのメカはリアルめ…という噂を聞いて結局KSCのM4A1も手に入れてしまった。
そうするとマルイの場合デルタリング・バレルロッキングの形状が実銃と全く違うために諦めていたM203グレネードランチャーをバレルに直付けする米軍の標準的な装着法を試したくなった。
以前ハンドガードのアンダーレールに装着した写真は撮ったのだが、米軍の運用写真を見るとこういう装着法をしている例が皆無なのでやはりリアルな方をやってみたくなった。
KSCのM4A1ガスブローバック
入手した時はMagpulのカスタムパーツまみれだったんだけど
全部外してスタンダードな姿に戻した
外したパーツの行き先の後程…
レシーバーを開けると…そうそうこれこれ
これこそが私が知っているAR-15・M16/M4A1のレシーバーの中身
ハンマーのすぐ後ろには板金製のフルオートシアがある
その後ろは伽藍堂…AR-15はこうでなくちゃね…
フルオートポジションの時はフルオートシアが
ハンマーの頭のノッチを捕まえる(上)
セミオートポジションの時はトリガーと一体型の
シアがハンマーの下端のノッチを捕まえる(下)
セミオートの時は引き金を引いている間はディスコネクターが
ハンマーの根元近くにあるノッチを捕まえて次の撃発を止める
1発撃ってトリガーを離す時にディスコネクターが外れてシアが
ハンマーを「カチッ」と受け止める音がする
この形状がAR-15系なんだよなぁ…
流石に動作のためにハンマーの頭にローラーが
ついているがそれ以外は大体実銃通り
マルイ(上)とKSCのボルトとチャージング
チャージングハンドルにガスチューブの貫通孔がないのは両方とも同じだが
ちんちくりんだなと思ったマルイに対してKSCはだいたいリアルサイズ
どこのメーカー製かわからないけど多分G&Gの
電動ガン向けのM203をお安くオークションで入手
アンダーレールにつけるのではなくバレルに
直付けする装着法をやってみたかった
これがマルイのガスM4には大掛かりな削り合せをしないと
取り付けできないことはつとに知っていた
KSCはデルタリングの形状がリアルなのでこれが
取り付けできるのではないかと思ったが流石にポン付けはできなかった
しかし想像したよりもわずかな工作で取り付けできそうだった
デルタリング側のポッチの下側を少し削る
バレルを固定するハンドの隙間も少し広げるとKSCに入る
ついでに入手したM203用タンジェントサイトを
ピカティニーレールに取り付ける台を工作
M-Lockスクリューを固定できるよう穴をあける
スクリューの間隔も違うので一つはまるっきり新規で開けないといけない
工作が完了したら例によってブラッセンで塗装
これで取り付けはできるようになったが新たな問題が…
エキストラクターにグレネードのリムが噛んでいない
なのでバレルをスライドしても排莢しない…
中国製品は動くようにするには手間がかかる
バレルストップのレバーが折れていたので別のランチャーから持ってきて
修理したがこれがバヨネットラグと衝突してバレルがすぐに前に抜けてしまう
あと前後にクリアランスがありすぎてガタガタ動くしくるっと回転してしまう
これを防ぐためにバレルの固定バンドにABSのシムを噛ませて動かなくした
エキストラクターがほとんど動かないような形状になっていたので
これがもう少し動いてリムと噛むようにエキストラクターのスペースを広げた
バレルストップのレバーもバヨネットラグと干渉する部分を削った
それやこれやでまたブラッセンを焼き付け塗装
こうして出来上がったM203をKSCのM4A1に取り付けてみた
レールにつけるのとは雰囲気が違う
こちらはM203とレーザーサイト・ACOGをつけたM4A1を持つ兵士
BFAとMILESをつけた模擬射撃訓練風景
ACOGと組み合わせみたり…
こちらは初期のイラク派遣兵とM4A1実銃の写真
M203ランチャーとタンジェントサイトをつけている
レールにM203をつけるとトリガーガードが
マガジンウエルに掛からなくなって構えにくくなる
直にバレルに固定することでランチャーの距離が最適になる
タンジェントサイトをフリップアップした状態
そのままじゃ排莢もできなかったM203はちゃんと排莢できるようになった
前にすっぽ抜けていた砲身もちゃんとこの位置で止まるようになった
とりあえずKSC M4A1とM203はこんな感じでしっかり固定できて動作もする
このRISハンドガードはVFC製のもの
マルイ・WAに適合と書いてあったのでかなり削り合せが
必要かと覚悟したがなんとKSCにほぼポン付できた
前端固定ベロをハンドガードリングの外側に持ってくるのがコツかな
この締め込みネジは5.56mmカートリッジのリムにちょうど
合うようになっていてドライバーなしで締めることができる
ここが一番金属削り出しを覚悟していたのにあっさり付いた
2025年11月17日
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